以前記事にした「F1ってなに?」の続編。今回はF1ドライバーについて。
よくF1ドライバーに登りつめるまでの過程を話すと
「知らなかった~」と言われることが多いのでまずそこから。
一般的なF1ドライバーは幼少の頃から「カート」に乗ってます。
よく遊園地にあるゴーカートのスピードが出る版みたいな感じです。
早い人は3歳くらいから乗ってるそう。
でそこでレース運転の基本を身につけ次のカテゴリーに進みます。
ただF1ドライバーに登っていく上で非常にネックになるのが
マネー
なんです。
練習するにも「庭先で・・・」なんてできないのでカート場で練習になってしまうんですが、
毎回のガソリン代、タイヤ(これも頻繁に変えます)、オイル代、サーキット場の場所代・・・
と一回車を動かすだけで結構な金額が出ていくので、F1出身者は家庭が裕福な場合が多いですが、
資金がない人は速さを魅せつけることで、スポンサーを獲得し、資金援助してもらうというのが一般的。
あとはF1やレース関係者との強力なコネがある人も有利です。
そこからF3やGP2といったF1の下のカテゴリーで実績経験をつみ、あとはF1関係者から声がかかるのを待つのみ…
ただここでも多少実力無くてもF1に行ける方法はあります。
それは
マネーです!
正確には強力なスポンサー。
よくF1の車やドライバーの服に企業ロゴがぺたぺたついてますが、あれが「スポンサー」
F1は巨大なビジネスの場でもあるのです。
そのお金で僕らの生涯年収の何倍もの金額のマシンの開発費やF1のエントリー料、移動費などが捻出されてるんです。
このように強力なスポンサーを後ろ盾にF1にくるドライバーを「ペイドライバー」と呼びます。
弱小チームによく見られますが、なかなか彼らは勝てませんし切り捨てられやすいです。
とここまでがF1ドライバーまでの大まかな道のり。
ただ例外として日本人の佐藤琢磨選手は大学からレースを初め、F1まで上り詰めました。これは非常に稀なケースですが
中にはこんなドライバーもいます。
ちなみに現在のF1でかかるG(重力)はアクセルを離しただけで1G、鈴鹿の1コーナーでは5G(5Gなら体重の5倍の力)がかかり250km前後のスピードでGに耐えながら運転してるんです。
それに加えハンドルについてる様々な計器をいじりながら、時にはチームと状況を話しながらレースをしてると思うと本当にすごい。
画面上は普通に運転してるように見えるけれどコース幅が狭いところ(モナコのような)では特に神経を研ぎ澄まし、そのようなところでは少しのミスが命取りになるので、cmやmm単位でカーブの曲がる角度などを調整してます。
これ以上書くとどんどん難しくなってきそうなのでやめておきます…笑
ちなみにプロのライダーでもF1マシンに乗ると体が2週と持たないそうで、僕らのような素人が乗ると確実に運転はできないでしょうし、
強烈なGで失神してしまうとも言われます。
見た目以上に超過酷な仕事のF1ドライバー、すこしはわかってもらえたかな?